ここ数年、企業や団体による資源循環を実現するための動きが活発になってきていますよね。
サントリーホールディングスが行なっている実証実験(2025年8月〜12月までを予定)も、そんな動きのひとつ。なんと、ミミズを利用するというユニークなプロジェクトです。

概要は、次の通り。
サントリーホールディングスが、三菱地所が開発を進めている「TOKYO TORCH」街区(東京都千代田区)内に、シマミミズの入ったコンポスト「mimizunchi(ミミズンチ)」を設置。
ここに街区内の飲食店から出る食品残渣(主にコーヒーかす)を投入すると、シマミミズたちがそれを分解して有機肥料(堆肥)化。
その肥料を街区の植栽などの栽培に使用することで、街区内(都市部)の資源循環の実現を目指す。

ミミズは有機物を分解する能力が高く、その排泄物には植物の生育に必要な微生物や栄養素(窒素・リン酸・カリウムなど)が多様に含まれていることが知られています。
ちなみに、mimizunchiのネーミングは「ミミズ」の「ウンチ」と「家」に由来するそう。
今回のコンポストは1日あたり最大で約2kgの残渣を処理できて、残渣を投入してから約3カ月で堆肥が完成するということです。
このプロジェクトは、サントリーグループの社内ベンチャー制度から生まれたもの。
今回の実証実験以外には、自社工場から出る汚泥をミミズに与えて堆肥を作る試みもしていて、将来的にはミミズにより作られた肥料の商品化・販売を目指しているとのこと。
肥料としても良質であるということだけでなく、身近な生き物で製造可能というのもメリットですよね。

いまは、化学肥料や農薬の使用を抑制する持続可能な農業というものにも注目が集まっていますので、このプロジェクトの事業化が実現すれば、それに対する貢献も期待できそうです。

